「こっちこっち」「もっと右だよ」
夏休みに入って初めての平日となった7月22日、浜松市内の特別養護老人ホーム「第二長上苑」で小学生7人がスイカ割りを楽しんでいた。
- 夏休みの留守番1日5時間超も 働く親を悩ます「小学校高学年の壁」
目隠しをして挑む子どもたちを一緒に見守るのは、この施設を利用する高齢者たち。スイカが割れた瞬間、拍手がわきおこった。
近隣小学校による高齢者施設への訪問、交流の場面かと思いきや、そうではない。夏休みに介護施設で、職員の子どもや地域の小学生を長時間預かる「かいごTERAKOYA事業」の一コマだ。
口コミで年々増加
市が2022年度から始め、今年度は市内7カ所で実施。1施設あたり1日10人程度の小学生を受け入れている。施設の職員のほか、高校生と大学生のアルバイトが子どもたちを見守り、宿題をはじめとした学習支援もする。
施設によっては昼食やイベントにかかる費用の負担があるものの、基本的には無料だ。
「第二長上苑」は3年前から…