20日に宇都宮市であった全日本吹奏楽コンクールの高校の部は、午後に始まった後半に出場した15校も、高い技巧と洗練された響きを兼ね備えた「名演」を披露した。
活水中・高(長崎)は、一つ一つの旋律やフレーズをうたい込んだ演奏で、銀賞を受けた。
自由曲は「愛と祈りの歌」。激しい部分から一転、フルートのソロに光が差し込むような温かい音色のハーモニーを重ね、客席に息をのむような美しい情景をイメージさせていた。
明桜(秋田)は、自由曲にデイビッドの交響曲第1番「悪魔の聖書」を選んだ。
同音が反復するフレーズに、波紋のように広がる和音を重ねる表現で、独特な世界観を見せた。結果は銅賞だった。
同じく銅賞だった伊予(愛媛)は、音色の奥行きとバランスのよさが魅力的な演奏を披露した。
自由曲の福島弘和「シンフォ…