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富士スバルライン5合目から富士山を望む=2023年6月16日午後7時6分、富士スバルライン5合目、床並浩一撮影

 富士山のふもとと5合目を結ぶ「富士スバルライン」(富士山有料道路)の通行料金について、山梨県は10月から全車種平均で約3割値上げする。利用者から料金を徴収する期間も約25年間延長し、2049年までとする。開通から60年以上が経ち今後、大規模な修繕が見込まれるためだ。

 富士スバルラインは1964年に開通した。県によると、一般の道路に比べて標高が高いため、自家発電やトイレへの給水、除雪・融雪などの管理費がかさむ。

 加えて、厳しい気象条件の中で開通後60年以上が経過して施設が老朽化し今後、法面(のりめん)や橋梁(きょうりょう)の大規模な修繕などが想定されるという。

 現在の通行料金(全線往復)は、普通車が2100円、大型車が4780円、特大車が8040円、軽自動車などが1680円。値上げ後、普通車の通行料金は700円程度上がる計算になる。値上げに加え、今年9月末までだった徴収期間も、2049年12月まで延長される。

 6月12日に開会する定例県議会に、関連議案を提出、同意が得られれば10月から新たな料金体系となる見通しだ。

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