富士山の標高3千メートル付近に25日、残雪が鳥の形になる「農鳥(のうとり)」が現れた。ふもとの山梨県富士吉田市が発表した。出現は例年より早く、昨年と同日となった。
市によると、出現は2009年以降では15年の4月6日の次に早い。4月下旬から5月に現れることが多く、かつては米農家が種もみを苗間に下ろし、形が卵形になると田植えをする目安にそれぞれなっていたという。
市の担当者によると、前日は鳥の形ははっきりしなかったが、25日朝にくっきりとその姿を確認できた。「4月中旬以降は暖かい日が続き、雨の日もあったので早く現れたのでは」という。