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ジビエ料理を味わう報道関係者=2025年1月28日午前11時58分、富山市舟橋南町、朝倉義統撮影
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 富山のジビエ料理の現状やおいしさを知ってもらおうと、富山県は28日、富山市で報道関係者向けの試食会を開いた。料理を提供する4店が前菜からデザートまでの4品を提供した。

 前菜のイノシシと洋酒の複合的な深い味わいを表現したパテとレバーのペーストは、フランス料理店「シェ・ヨシ」(富山市)の毛利義信・オーナーシェフが担当。

 デザートは、「Bistroふらいぱん」(同)の野口利雄・オーナーシェフが、熊の肉の背脂に生クリームを合わせて溶かしたものを使った生チョコに仕上げた。

 ジビエの食肉処理をする「狩猟屋」(黒部市)の村井悟史代表は「ごみにするのはおかしいので、多くの人に食べてもらいたい」といい、毛利シェフは「村井さんにしかできない処理と熟成が優れている。率直においしい」と話す。

 県は、農作物に被害を与える野生のイノシシなどを駆除で捕獲した際、埋設や焼却処分をせず、その肉を消費する取り組みを進めている。

 県農村振興課によると、鳥獣被害額は2019年度が9819万円だったが、23年度は4171万円と半分以下に減った。いずれもイノシシが約8割を占めるという。

 一方、イノシシが食肉として使われた頭数は19年が312頭(全体の3・8%)に対し、23年度は960頭(同17・1%)に増えた。県内のジビエ料理店を県などが紹介する「とやまジビエフェア」の参加も23年度の30店舗に対し、今年度は54店舗と増えているという。

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