富山第一―長野商 優勝を決め、グラウンドで喜ぶ富山第一の選手たち=2025年6月3日、ハードオフ・エコスタジアム新潟、前多健吾撮影

 第152回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)の決勝が3日、ハードオフ・エコスタジアム新潟(新潟市)であった。富山第一が延長十回タイブレークの末、7―6で長野商を下し、2012年春以来、13年ぶり2回目の優勝を果たした。

 富山第一12安打、長野商15安打の打ち合いとなった。

 3点を追う富山第一は七回に反撃を開始。先頭の結城海里が中前打で出塁。武田煌生の四球などで2死二、三塁とした後、代打の小林直央が左前適時打を放ち、2人が生還し、1点差に追い上げた。

 九回は武田の中前打と盗塁などで好機を作り、相手外野手の失策で同点に追いついた。

 延長十回、佐伯遥仁の犠打で1死二、三塁とし、森太一の内野ゴロの間に決勝点を奪った。

 岩寺翔義は、長野商打線に序盤から捕まり、四回で降板。継投した小柳琉碧と和泉詩大の両投手が無失点で切り抜けた。 七回からマウンドに上がった和泉は被安打2の好投を見せ、「チームに流れが来ていたので、自分がいくしかないと思った。優勝できて良かった」と話した。

     ◇

 〈野口仁監督の話〉前半、思い通りの展開にならず、本当に苦しい試合だった。岩寺投手には「真ん中で勝負しろ」と指示したが、長野商打線がすばらしく、打たれてしまった。それでも諦めず、逆転できたのは、選手一人ひとりがやるべきことが分かってきたからだと思う。継続試合、延長タイブレークといろいろなことを経験できた貴重な大会だった。

共有
Exit mobile version