「富江」などの作品で知られるホラー漫画家・伊藤潤二さん(61)がデザインするマンホールが、伊藤さんの出身地・岐阜県中津川市にお目見えする。地元企業が伊藤さんに依頼して実現したという。
伊藤さんは、坂下町(現・中津川市)出身で、高校時代まで同町で過ごした。1986年に漫画家としてデビュー。「富江」「うずまき」など数々のヒット作を生み出し、世界で最も権威のある漫画賞の一つである米国アイズナー賞を4度受賞するなど、世界的に著名なホラー漫画家だ。
マンホールは地元企業「中津紙工」が地域貢献の一環として企画。伊藤さんがデザインした六つの絵柄の7枚が、市に寄贈される。
5月23日にあった寄贈式では、先行して完成したデザイン2枚が披露された。それぞれ漫画のキャラクターの「富江」「双一」と中津川市にちなんだ恵那山、栗きんとん、椛(はな)の湖(こ)があしらわれたデザインになっている。
市はマンホールの設置場所を調整しており、夏以降に設置される予定という。
富江が…「ありえない」
マンホール作成を依頼したのは、中津紙工の酒井敏孝社長(59)だ。
同社が昨年、60周年を迎え…