海洋進出を進める中国を念頭にした日米豪比の4カ国による多国間協力について、フィリピン軍のブラウナー参謀総長は20日までに、インドなどの参加に向けて取り組んでいると明かした。中国と国境対立を抱えるインドを取り込む狙いがあるとみられる。
ブラウナー氏は訪問先のインドで、外交や安全保障などを協議する国際会議「ライシナ対話」に出席。「我々は日本やパートナー国とともに、インドを加えてスクアッド(と呼ばれる日米豪比の連携)の拡大を図っている。韓国の参加もありうる」と討論会で語った。
ロイター通信によると、ブラウナー氏は討論会後、「中国は私たち(フィリピンとインド)共通の敵であり、一緒に協力して情報を交換することが重要だ」と報道陣に語ったという。
南シナ海で中国との領有権を…