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アメリカ国旗と中国国旗=2025年4月8日、北京、ロイター

 トランプ米大統領は9日、自身のSNSに「中国には関税80%が正しそうだ」と投稿した。米国は10、11の両日、スイスで中国側と関税をめぐる協議に臨む予定。交渉次第では、現在の計145%の対中追加関税を80%程度にまで引き下げる準備があることを示唆したものとみられる。

 投稿には「スコットB次第だ」という文章も添えた。対中交渉に臨むスコット・ベッセント財務長官のことを指しているもようだ。

 トランプ氏が「80%」を最終的な対中関税の水準として考えているのかは不明だ。80%はなお関税率として極めて高く、米中間の貿易正常化にはほど遠い。通商協議で8日に合意した英国には「相互関税」と称して10%をかけ続けるが、中国との差が際立つ。

 トランプ氏は別の投稿で「中国は米国に市場を開放すべきだ。それは中国にとっても良いことだ! 閉鎖的な市場はもはや機能しない!」ともつづった。「80%」の投稿とあわせて、中国に揺さぶりをかける一環とみられる。

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