北朝鮮軍が行った600ミリ超大型ロケット砲の一斉射撃訓練。朝鮮中央通信が5月31日報じた=朝鮮通信
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 韓国軍によると、北朝鮮から約千個の「汚物風船」が韓国に飛んできました。弾道ミサイル発射や全地球測位システム(GPS)への妨害など相次ぐ挑発に対し、韓国も軍事境界線付近で敵対行為をしないとする軍事合意の全面的な効力停止を決めました。南北間の緊張がさらに高まっています。現状をどうみるか。韓国の北韓大学院大の梁茂進(ヤンムジン)総長に聞きました。

 ――韓国政府が2018年に結んだ南北軍事合意の効力停止を決めました。

 昨秋にすでに、空中分野(飛行禁止区域)の効力停止を行い、偵察活動が出来るようにしていますが、全面停止すれば、さらに緊張が高まることは避けられないでしょう。

 ――尹錫悦(ユンソンニョル)政権は、合意によって韓国軍の対応に制約があり、むしろ国民の保護に支障が起きうるとしています。

 効力停止をした後、国民の生…

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