もっと教えて!ドラえもん
将棋(しょうぎ)界に八つあるタイトル戦の中で、一番長く続いているのが名人戦だよ。そして「名人」という呼び名は、将棋界の歴史そのものと言ってもいいんだ。その由来を一緒(いっしょ)に見てみよう。
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将棋の始まりは古代インドのゲームといわれているよ。いつ日本に伝わったかはわからないけれど、奈良県で見つかった古い将棋の駒(こま)から、11世紀の平安時代には日本に将棋があったと考えられているんだ。
将棋が歴史の表舞台(おもてぶたい)に出てくるのは江戸(えど)時代だ。徳川家康は将棋に理解が深く、1612年に第一人者の大橋宗桂(そうけい)に給料を与(あた)えた。この宗桂が初代名人で、幕府公認で将棋が発展していくことになったんだよ。
名人は、「将棋三家」と呼ばれる三つの家から実力を認められた人が選ばれた。これを「家元制」と言って、江戸時代には10人の名人が技術を受け継(つ)いでいったんだ。
でも、明治維新(いしん)で…