将棋界に八つある女流タイトル戦の一つ、第6期清麗戦(大成建設主催)五番勝負の第4局が20日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、タイトル保持者の福間(旧姓・里見)香奈・清麗(32)=女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花と合わせ女流五冠=が挑戦者の加藤桃子女流四段(29)に118手で勝利。シリーズ成績を3勝1敗とし、タイトル防衛を決めた。清麗の獲得は通算5期目で、規定により女流棋士の永世称号「クイーン清麗」の資格も獲得した。
福間女流五冠は、すでに「クイーン王座」、「クイーン名人」、「クイーン王位」、「クイーン王将」、「クイーン倉敷藤花」の資格を獲得済みで、クイーンの称号を獲得するのは今回の「クイーン清麗」で六つ目となった。
終局後、福間清麗は、今シリーズを「中盤でつまずくことが多くて、本局も判断がつかないまま指していたところもあったので、課題が残るシリーズだった」と、いつもどおり、自分に厳しく振り返った。「クイーン清麗」の資格を獲得したことについて問われると、「清麗戦は最近、新たに作っていただいた棋戦で、そういったタイトル戦で、一つ結果を残すことが出来て、光栄に思います」。自身、六つ目の「クイーン」称号を獲得したことについては、「結果が幸いしていたところもあったので、力をつけられるよう、頑張りたいと思います」。いつもどおり、過去の実績に満足せず、さらに前進する姿勢を示した。
一方、敗れた加藤女流四段は…