Smiley face
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優勝した朝日杯将棋オープン戦の表彰式終了後に笑顔を見せる近藤誠也八段=2025年2月11日午後5時19分、東京都千代田区の有楽町朝日ホール

 将棋のA級棋士で、2月に朝日杯将棋オープン戦で初優勝した近藤誠也八段(28)が結婚したことが26日、分かった。

 取材に対し、近藤八段は「私事で恐縮ですが、結婚致しました。対局に向かう自分をサポートしてくれることがとてもありがたいです。より一層精進して参ります」と喜びを語った。相手は一般女性で、昨秋に婚姻届を提出したという。

 結婚後の近藤八段は順位戦A級への初昇級を決め、第18回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催、三井住友トラストグループ特別協賛、MIRARTHホールディングス協賛)で全棋士参加棋戦の初優勝を果たした。今月16日には竜王戦ランキング戦3組で優勝。プロ入りから10年の節目に過去最高の活躍を見せている。初参戦するA級順位戦が開幕する6月を前に、公表した。

朝日杯将棋オープン戦で初優勝した近藤誠也八段のインタビュー

 千葉県八千代市出身。所司和晴七段(63)門下。2015年、19歳で棋士になった。名人戦につながる順位戦で目覚ましい活躍を見せ、初年度からC級2組を1期、C級1組を2期、B級2組を1期で駆け上がった。C級1組では19年2月、昇級争いをしていた藤井聡太七段(現名人・竜王)に順位戦初黒星を付ける勝利で話題を呼んだ。棋風は居飛車党本格派。野球観戦やクラシック音楽の鑑賞を趣味としている。

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