東京・新将棋会館の特別対局室であった指し初め式に臨む日本将棋連盟の羽生善治会長(左)=2025年1月6日、東京都渋谷区、杉村和将撮影

 将棋界の新年恒例の「指し初め式」が6日、東京、名古屋、大阪の3カ所で開かれた。東京と大阪の会場は、昨年できたばかりの新将棋会館。名古屋の対局場でも指し初めが行われるのは初めてで、参加した棋士らは自らの挑戦や棋界繁栄への気持ちを新たにした。

 東京では、指し初め式に先立ち、千駄ケ谷の旧将棋会館に隣接する鳩森八幡神社で将棋堂祈願祭があった。将棋堂は1986年、棋力向上を目指す人々の守護神として境内に建立された六角形のお堂。将棋界隆盛への願いを込めた「王将」の大駒が奉納されていて、お堂の扉は1年に一度この日だけ開かれる。

 昨年は日本将棋連盟創立百周年の節目で、今年は101年目の年。羽生善治会長(54)は「昨年ほど将棋界がたくさんの皆さまに支えられて続いてきていると実感した1年はありませんでした。多くの皆さまにこれから先も喜んでもらえるような、社会に貢献できる将棋界を目指し、今年1年また新たな気持ちで臨んでいきたい」とあいさつした。

 東京・新将棋会館での指し初…

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