6月6日は、将棋界にとって歴史的な一日となりました。年に一度の棋士総会が東京都内であり、会長の交代や、女流棋士から棋士になる新制度の導入が決まったのです。
この日、まずは羽生善治九段が2年の任期を終えて会長職を退任。後任に清水市代女流七段が選ばれました。女性の会長就任は、将棋界で初めてです。
今や将棋イベント参加者の多くは女性です。私の弟子にも3人の女流棋士がいて、将棋への女性の関わりは年々深くなっていると実感します。清水新会長の誕生は、これからの将棋界を象徴する、記念すべきことでした。
この清水女流七段と私は、今から30年前の1995年に公式戦で対戦しています。当時の私は四段。すでに女流棋界の第一人者で、複数のタイトルを保持する清水女流五段(当時)との対戦はプレッシャーもありました。今では良い思い出です。
新会長誕生の夜に
プロとして、盤上に命を賭け…