日本将棋連盟の清水市代新会長=2025年6月6日午後7時53分、東京都渋谷区の将棋会館、北野新太撮影

 6月6日は、将棋界にとって歴史的な一日となりました。年に一度の棋士総会が東京都内であり、会長の交代や、女流棋士から棋士になる新制度の導入が決まったのです。

 この日、まずは羽生善治九段が2年の任期を終えて会長職を退任。後任に清水市代女流七段が選ばれました。女性の会長就任は、将棋界で初めてです。

 今や将棋イベント参加者の多くは女性です。私の弟子にも3人の女流棋士がいて、将棋への女性の関わりは年々深くなっていると実感します。清水新会長の誕生は、これからの将棋界を象徴する、記念すべきことでした。

 この清水女流七段と私は、今から30年前の1995年に公式戦で対戦しています。当時の私は四段。すでに女流棋界の第一人者で、複数のタイトルを保持する清水女流五段(当時)との対戦はプレッシャーもありました。今では良い思い出です。

新会長誕生の夜に

 プロとして、盤上に命を賭け…

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