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村民と「のだむら人物図鑑」について話す学生たち=2025年1月18日、岩手県野田村、松尾葉奈撮影
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 人口約4千人の小さな村に「旋風」を起こそうと大学生たちが動いている。岩手県野田村が舞台で、その名も「野田村にICU旋風を吹き起こす会」。東京都三鷹市にある国際基督教大学(ICU)の学生10人で構成する団体、通称「のだせん」だ。学生たちが通い、「地方共生」を目指して村民と交流している。

 1月18日、村生涯学習センターで村民ら約20人を前に、ICU生5人が「のだむら人物図鑑 第一号」の完成を発表した。学生が1年かけて村民15組17人をインタビューし、冊子にまとめた。

 この日は交流会もあり、約5人ずつのグループに分かれ「今後どういう野田村になってほしい?」「のだせんメンバーとやりたいこと」などを話し合った。小田祐士村長(69)も交じり「民泊をやってみたいなあ」というと、ICU2年の畑香澄さん(20)も「村民の家にホームステイしてみたい」と盛り上がっていた。

 のだせんは、サークルや授業の一環ではなく、学生有志が集まる団体だ。教員のフィールドワークが野田村であったことをきっかけに、「野田村にハマった」学生たちが2022年4月に発足。夏の祭りで山車を引いたり、村立野田中学校の授業で英語を教えたりと交流の形は様々だ。

ほぼ毎月通う学生も

 ICU4年で代表の長谷川廉…

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