探究学習の進め方などについて話し合う中学・高校の教員たち=2025年7月30日午後2時27分、兵庫県姫路市北条口3丁目、東孝司撮影

 兵庫県姫路市教育委員会は今年度から、市立の小中高校で連続して学ぶ「一気通貫型」の探究学習に取り組む。これに先立ち、来年度に統合予定の市立姫路、飾磨、琴丘の三つの高校と市立中学校20校の教員ら計約100人が7月末、探究学習の進め方を一緒に学ぶ研修会を市内で開いた。

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 市教委によると、探究学習とは、日常生活や社会の中にある問題について、児童生徒が自ら課題を設定し、情報収集をしたり、分析をしたりして解決策を探る学習のこと。

 今回の研修は、まず中学・高校の連携を図るために開催された。探究学習の普及に取り組む民間企業「Barbara Pool」(東京)教育ディレクターの岡佑夏さんが、「探究学習を通じて、子どもたちは新しいものを生み出す創造力を育める」「解決策を探る試行錯誤がものすごく大事」などと話した。

 岡さんは加えて、探究学習に熱心な島根県立隠岐島前高校が「失敗の日」を設定していることを紹介し、生徒の失敗をたたえる雰囲気づくりが大切だとした。

 市教委学校指導課の飯田晋係長は「小中学校から高校へと探究の学びを接続させたい」と話した。

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