徳島県

 小学校の教師用の教科書や指導書を正規の手続きを経ずに購入したとして、徳島市は25日、市議会で謝罪した。

 市の条例では、予定価格3千万円以上の物品を購入する場合、市議会の議決が必要。市が無断購入と認めたのはいずれも小学校の教師用の教科書や指導書で、購入費は2015年度に約7439万円、20年度に約1億18万円、24年度に約1億588万円。デジタル教材導入で購入額が上がったが、市教委が議決が必要なケースだと認識していなかったという。

 遠藤彰良市長は25日の市議会本会議で、「市政への信頼を著しく損なうもの」として謝罪した。この問題を受け、市長を減給10%(1カ月)、副市長2人、市教育長、政務監を減給5%(同)の処分とした。(相江智也)

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 徳島県美馬市教育委員会は25日、正規の手続きを経ずに、小学校の教師用の教科書などを購入していたと発表した。

 市教委によると、市の条例では予定価格が2千万円以上の物品を購入する場合は、市議会の議決が必要。小学校の教師用の教科書やデジタル教科書などを今年3月1日、市は業者から約2847万円で購入する契約を、市議会の議決なしで結んでいたという。市教委の担当者は「議決が必要だという認識が欠如し、チェックも不十分だった」と話した。(森直由)

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