吉川ばんびさん

 「小学五年生にして、0歳の弟を泣き止ませる曲をAIを駆使して作成……その行動力に驚かされつつ、これが自由研究のテーマとして提出されるなんて、なんとも令和っぽい」

 12月16日配信の記事「小学生がAIでつくった『赤ちゃんが泣きやむ曲』 弟では成功率8割」に、作家・コラムニストの吉川ばんびさんは、こうコメントした。

 記事では、特定の曲で泣きやむ弟の様子を不思議に思った小学生が、そうした曲に共通する特徴をAI(人工知能)で調べ、ついにはオリジナル曲を作るに至った過程を紹介した。ベスト曲「何でも食べるぞベイビーは」を聴くと、8割ほどの確率で弟は泣きやむという。

 吉川さんはコメントで、これまでも友人から特定の曲を聴かせると赤ちゃんが泣きやむという話は聞いていたが、「半信半疑だった」と本音を打ち明けた。しかし、泣きやむと言われている曲がほかにも複数存在することや、それらの曲の共通点を小学生が自由研究で発見したことに驚き、「思わず感心してしまいました」とつづった。

 小学生が成果をまとめたリポートは、学校代表として市の「総合かがく展」に出品され、学研主催のコンテストでも最優秀賞に選ばれた。ただ、曲の効果を弟以外の赤ちゃんに試す時間がなく心残りに感じていたが、リポートを見た市の担当者から、乳幼児の親子を対象とした講座などで活用したいと連絡があったという。

 吉川さんは、他の赤ちゃんにも効果があるかどうかの検証結果についても「ぜひ続報を知りたい」と期待を込めた。

 この記事や、吉川さんのコメント全文はこちらから(http://t.asahi.com/woi5)。同じ記事には大阪公立大学教授の杉田菜穂さんらもコメントしています。

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