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群発地震が続くトカラ列島の小宝島=2025年7月1日午前10時56分、鹿児島県十島村、渡辺純子撮影

 鹿児島県のトカラ列島近海で断続的に発生している地震は2日、最大震度5弱の揺れが相次いだ。気象庁によると、午後3時26分ごろ、十島村の小宝島で震度5弱を観測。午前4時32分ごろにも、十島村の悪石島で震度5弱を観測する地震が発生しており、6月21日以降にトカラ列島で震度5弱を観測するのは3回目となった。

 トカラ列島近海で相次ぐ地震は、6月21日から7月2日午後6時までで、932回(最大震度5弱が3回、4が19回、3が60回、2が228回、1が622回)となっている。悪石島の震度5弱の地震は、6月30日午後6時半ごろに続き2回目。

 2日午後の震度5弱の地震後、十島村立の義務教育学校、小宝島学園の松野浩三校長は「校舎がガタガタと激しく揺れた。今まで感じたことのない激しい揺れだった」と振り返った。中学生は修学旅行中で、この日いたのは4人の小学生。5時間目が終わったころに大きく揺れ、教員と外の日陰に避難したという。

 子どもたちは前週からヘルメット姿で登校しており、ケガをしたり、校内の物が落ちたりといった被害はなかった。ただ校庭に幅1センチ弱、長さ10メートルほどの地割れができたという。「地震がずっと続いて、しかもどんどん大きくなっている。子どもや職員のストレスが心配。早く収束してほしい」と話した。

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