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白河旭・石川・船引・小野―福島北・伊達 バントで三塁走者生還につなげた福島北・伊達の菊池=2025年7月10日、ヨークいわきスタジアム、西堀岳路撮影

 (10日、第107回全国高校野球選手権福島大会1回戦、福島北・伊達10―0白河旭・石川・船引・小野=6回コールド)

 福島北・伊達は練習試合の失敗を糧にした。

 二回、小技を集中させる。左前安打で出た先頭の渡辺大河選手(2年、伊達)を大橋千汰選手(2年、伊達)が犠打で送る。カウント1―0から菅原裕一監督のサインは送りバント。佐藤悠心選手(3年、福島北)がうまく三塁線に転がし内野安打となって好機を広げた。続く菊池廉選手(3年、伊達)も投前犠打を決め追加点を奪った。

 この日は6回バントを決めた。うち2回は内野安打、1回は野選となった。

 実は福島大会前の練習試合でバントの失敗が続いていた。「失敗したらと不安がっていた」と菅原監督は振り返る。そこで平日午後6時ごろまでチーム練習をした後、多くの選手が1時間ほど個人でバントを集中的に練習してきたという。「しっかりできました」と佐藤悠選手。菅原監督も「今日は合格点。子供たちも自信を持ったと思う」と目を細めた。

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