2023年の全日本選手権エキシビションで演技をする小松原美里、尊組=西岡臣撮影

 フィギュアスケート・アイスダンスの小松原美里(31)と尊(33)はカップルを解散し、それぞれの道を歩むことに決めた。

 全日本選手権で5度の優勝を誇る2人は、近年の日本のアイスダンス界の盛り上がりをどのように感じていたのか。そして、2人の今後についても話を聞いた。

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――2人にとってはオリンピック(五輪)も大切な思い出だと思います。2020年には尊さんが日本国籍を取得し、激しい代表争いの末、22年の北京五輪に出場しました。団体戦では銀メダル。どんな大会でしたか?

 美里 「シンプルに楽しかったですね。団体戦もあったので、1回だけじゃなくて、練習も含めて何回か演技することができました。コロナ下でも頑張っているメンバーで団体戦に臨んで、光栄でしたし、すごく楽しかったです」

 尊 「五輪は他の大会とは全然違います。団体戦のメンバーとずっと一緒に頑張っていたから、メダルが取れたことは本当に光栄に思います。美里とカップルを組んだ時には、団体戦でのメダルのチャンスが日本にもあるとは考えられませんでした。素敵な思い出ですし、楽しかったです」

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――ここ数年は日本のアイスダンス界がかつてない盛り上がりを見せました。村元哉中、高橋大輔組が注目を集め、田中梓沙、西山真瑚組、吉田唄菜、森田真沙也組など若い世代の台頭もありました。

 美里 「本当に長い時間を選手として過ごさせていただいて、先輩と接する機会も、後輩と頑張る機会もありました。アイスダンスのいろいろな立場と時代を経験できたと思っています」

 「特に、シングルで強い選手…

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