第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で石川代表の小松大谷は第11日の第1試合(17日午前8時開始予定)で奈良代表の智弁学園との3回戦に臨む。小松大谷の西野貴裕監督(49)と智弁学園の小坂将商(まさあき)監督(47)にそれぞれ理想の試合展開などを聞いた。対談形式で紹介する。
――相手チームの印象は
西野監督 第一印象は粘り強いチームだと感じる。攻撃も守備も、泥臭く粘っている感じが見受けられる。
小坂監督 明豊(大分)も大阪桐蔭(大阪)も倒して勢いがあるので、しっかり準備して臨みたい。足が速い1、2番を出すと点に絡むので、そこを意識して入りたい。
――警戒する選手は
西野 エースの田近と1番の佐坂、2番の国島。佐坂の打撃と国島の足が、最少失点に抑えられるかのポイントだ。
小坂 投手の西川、竹本。どちらも制球で乱れることはまずないと思う。積極的にゾーンを上げてしっかり打たせたい。3番の田西がいいスイングをしていて、対応力もある。
――チームの様子と鍵になる選手は
西野 宿舎でも落ち着いている。(鍵になるのは)投手と捕手。1、2番の出塁を抑えていければ最少失点でいけるかなという感じがする。前の試合で打点を挙げた田西に(当たりが)来れば。
小坂 勢いがついてきた。もう一つ上のランクを目指すのであれば、昨夏の甲子園を経験している知花と西川が打撃でも守備でも、前に出て引っ張って欲しい。
――理想の試合展開は
西野 (今までと)一緒です。3点以内のロースコアゲームを展開したい。
小坂 うちがワンサイドでリードすることはまず想定できない。抑えるべきポイントで最少失点に抑えて、5―3、5―2のイメージができれば。
――意気込みを
西野 ゼロを並べていくことと、相手に隙があれば1点1点を積み重ねることを大事にしていきたい。
小坂 3回戦とか準々決勝とか思わずに、三つ目(3戦目)の相手に対して全員で全力で向かっていきたい。(小崎瑶太、佐藤道隆)