(5日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 創成館3―1小松大谷)

 ピンチの場面でも動じなかった。「絶対に抑えてやる」。三回、逆転された直後の1死二、三塁。小松大谷の背番号11、中田凛の出番はやって来た。

  • 創成館、6番・下川輝の適時打で勝ち越し 小松大谷は打線沈黙

 エースの江守敦士から「すまん。頼んだ」と引き継いだマウンドで、相手の7番打者を高め直球で左直に。飛び出していた二塁走者もアウトにし、併殺で切り抜けた。

 昨夏の智弁学園(奈良)との3回戦も先発したが、3回持たずに降板。チームも敗れた。身長165センチの左腕は直球の最速は131キロながら、この1年間で「誰よりも走り込んで精神力を鍛えた」。この日は最後まで投げて1点も与えず。チームは敗れたものの、「成長を示せた」と誇らしげだった。

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