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小松工―金沢 三回、小松工の小竹のスクイズで東大輝が生還。捕手大関=2025年5月6日午前10時28分、石川県立野球場、砂山風磨撮影
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 第152回北信越地区高校野球石川県大会(県高野連主催、朝日新聞社など後援)の決勝が6日、金沢市の県立野球場であり、小松工が金沢を7―1で破って優勝した。小松工が北信越地区県大会を制するのは2000年以来25年ぶり。昨秋の県大会決勝で敗れた金沢に、雪辱を果たした。

 小松工は三回1死満塁で、3番・東大輝主将(3年)が「自分が1本打ってチームに勢いをつけたい」と打席に入り、左方向への適時打を放ち先制。さらに、小竹真太朗選手(3年)のスクイズが決まり、4点を先取した。四回にも東主将の三塁打などの連打で点差を広げた。

 先発は、準決勝で星稜相手に完投した橋本圭太選手(3年)にかわり、主戦・宮西陽汰(ひなた)投手(3年)。緩急を駆使して完投し、金沢打線からフライアウト13個を積み上げた。九回、最後の打球も高く上がり、センターを守る東主将のもとへ。「気持ちを高ぶらせすぎないように」とつかみとり、優勝を決めてマウンドに駆け寄った。

 昨秋の県大会では決勝で敗れたが、北信越地区大会では4強入りした小松工。春の選抜大会の21世紀枠に推薦されながら、惜しくも出場がかなわなかった。東主将は「(チームの)みんなが、想像以上に甲子園に行きたかったんだと感じた」と話す。その悔しさが、チームの士気をさらに高めた。同じ練習メニューが多い冬の期間を「こんなものでいいだろうと流さずに」と一球一球こだわって練習に取り組んだという。

 小松工は、31日に新潟県で開幕する春季北信越地区大会に代表校として出場する。東主将は、「春がゴールではない。夏の大会に向けて、一戦必勝で頑張っていきたいです」と話した。

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