芸能生活60年という大御所でありながら、近年、オタク界では「ラスボス」としても親しまれている。歌手・小林幸子。今度は、アニメ映画でドラゴンとして登場するらしい。
出演するのは、27日公開のアニメーション映画「小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」。エンディング主題歌「僕たちの日々」の歌手に加えて託されたのが、ある理由で主人公たちを追うドラゴン「フェリキタス」の役だ。
京都アニメーションの石原立也監督によると、「ラスボスというよりは、中ボス」ぐらいの位置づけ。「ラスボスのままでいいですよ」と指示をしたという。
小林は戸惑った。
「まあラスボスって言っても、そういう声を出しているわけじゃないですから」
ただ、そこはプロ。すぐそばで演技指導をしながら収録を見守った石原監督は「上手にやっていただいた」。限られた場面ながら、存在感を示した。
ラスボス、オタク文化に急接近
そもそもラスボスとは、ゲームの最後に出てくる敵のボスキャラクターを指す言葉。
1年を締めくくる「NHK紅白歌合戦」に、ど派手な衣装で登場する姿から、小林はいつの頃からか、ネット上でそう呼ばれるようになった。
それから小林は、ボーカロイドの曲を歌ったり、コミケ(同人誌即売会)でCDを手売りしたり。オタク文化に急接近する。
コミケに参加した際、SNSには「存在感が群を抜いていた」「意外に小さい」などと、いろいろな書き込みがあった。
テレビの向こうから、下界に降臨するような感覚?
そう問うと、「テレビに出て…