小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)原料を使用したサプリメントが原因と疑われる健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省と大阪市は6日午後、本社で担当者らからの聞き取り調査を行った。同社によると、本社での聞き取り調査は初めてという。
市などによると、同日午後1時から約2時間にわたり、厚労省と市の職員計6人が同社本社ビルを訪れて調査。今回の調査は食品衛生法に基づく立ち入りではないといい、同社の製品管理の態勢や、問題発覚後の対応などについて聞き取りを行ったとみられる。
今回の被害をめぐっては、厚労省や市などが原因究明を急いでいる。製造された原料のサンプルからは青カビがつくる「プベルル酸」が検出されており、何らかの理由で青カビが混入した可能性もある。
厚労省によると、同社からの報告では、4日時点で死者は5人、196人が入院したという。(原田達矢、清井聡)