サプリを摂取し、体調不良を訴えた患者の症状を説明する大田聡・富山市民病院腎臓内科部長(右)と、石田陽一・富山市病院事業管理者=2024年4月5日午後5時5分、富山市の富山市民病院、小西良昭撮影
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 小林製薬(大阪市)の紅麴(べにこうじ)原料を使ったサプリメントが原因と疑われる健康被害が出ている問題で、富山市民病院(富山市)は5日、富山県内の女性3人が3月に受診し、うち2人が腎臓機能が低下する症状があったことを明らかにした。比較的軽症だという。

 診察した大田聡・腎臓内科部長らが取材に応じた。2人は尿の泡立ちが3月になって増えたとして、かかりつけ医の紹介で市民病院を受診した。

 いずれも腎臓にある尿細管の機能が低下して、倦怠(けんたい)感や体のむくみを起こす「ファンコニー症候群」の疑いがあると診断した。1人は一時検査入院したが、現在はともに経過観察中という。

 受診したもう1人は、小林製薬のサプリ自主回収の発表前に摂取していたことから、不安になり受診したが、問題はなかった。

 3人とも小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を約1年間摂取していたといい、ほかに腎臓の持病はなかったという。

■医師「1カ月以上摂取した人…

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