(24日、第107回全国高校野球選手権徳島大会準々決勝 鳴門12―1名西=7回コールド)

 名西の新見圭汰投手(3年)は身長167センチと小柄な左腕だが、「野球センスに優れている」と上田一彦監督も認め、1年生の秋からエースになった。最大の武器は制球力。「1、2回戦は、自分の思うとおりに投げて勝つことができた」

 この日は左翼手で先発出場。勝ち上がって次戦がある場合を想定し、四回ぐらいからマウンドに上がる予定だった。しかし、序盤から大差がつき、登板は三回に繰り上がった。

 「外角のカットボールと右打者の内角をえぐる直球は、いつものように投げられた」。5回を投げて8安打を浴び、4点を奪われたが、四球は一つにとどめた。

 コールド負けはしたくないと粘ったが、かなわなかった。試合後、「自分の思う投球はできた」と表情は穏やかだった。

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