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イオンの政府備蓄米売り場を視察する小泉進次郎・農林水産相(右から4人目)=2025年6月1日、東京都品川区、井東礁撮影
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 石破茂首相は2日午前の参院予算委員会の集中審議で、週内にコメの安定供給に関する関係閣僚会議を立ち上げる考えを示した。自民党の北村経夫氏の質問に答えた。

 会議は、首相を議長とし、林芳正官房長官や小泉進次郎農林水産相ら関係閣僚が加わる。首相は予算委で、「安全保障は軍事だけで成り立っているのではない。食料、エネルギーはどうなんだという自民党の認識を踏まえ、政府として議論していく」と述べた。林官房長官は2日午前の記者会見で「米価高騰の要因と、今般の対応の検証を行う必要がある」との考えを示した。

 一方、立憲民主党の石垣のりこ氏は、食料確保や農地維持のための生産者への直接支払制度の導入を要求。これに対し首相は「全て補償していくと構造政策が成り立たない。要は、納税者の負担に資する補償のあり方とは何なのかだ」と述べるにとどめた。

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 石垣氏はさらに「少なくとも3年連続、生産量より需要実績が上回っていた」と指摘。小泉農水相は「就任10日の段階で言えることは(農水省が)今まで見立てを誤ったことも事実。新米が出れば大丈夫と言って大丈夫ではなかった。的確でスピード感のある行政運営をしなければ不足感も払拭(ふっしょく)できない」と語った。

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