精米店の視察後、報道陣の取材に応じる小泉進次郎農林水産相=2025年5月23日午後2時3分、東京都江東区、井東礁撮影

 コメ担当大臣を自任する小泉進次郎農林水産相が、米価の抑制に向けた新方針を矢継ぎ早に打ち出している。23日には、放出する備蓄米の店頭での販売価格を「5キロ2千円程度」にする目標も示した。スピード感の重視を掲げるだけに、早期に成果を示せなければ、批判が一気に高まる可能性もある。

 「備蓄米の扱い方の発想を大胆に変える」「価格破壊みたいな形を一定程度おこさないと」。小泉氏は22~23日、テレビ各局の番組に次々と出演し、新たな政策のねらいをアピールした。

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 21日の就任会見では、今月下旬に予定していた備蓄米放出の4回目の入札を中止し、任意の業者に売り渡す「随意契約」への切り替えを検討すると表明。農水省は4回目の入札で、スーパーなど小売店に早く届ける業者向けの優先枠を設けるなどの改善策を予定していた。この日の朝に辞任した江藤拓前農水相が、過去の入札の反省点を踏まえて決めた「置き土産」だったが、あっさり白紙にした。

 さらに22日には、随意契約…

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