新しく水戸芸術館長に就任する片山杜秀さん(中央)。高橋靖・水戸市長(左)と芸術館を運営管理する水戸市芸術振興財団の福田三千男・理事長と会見に臨んだ=2024年10月26日午後2時10分、水戸芸術館、張守男撮影

 世界的指揮者の小澤征爾さんが館長を務めていた水戸芸術館(水戸市)の新館長に、音楽評論家で慶応大法学部教授の片山杜秀さん(61)が1日付で就任した。これに先立つ就任記者会見で「音楽、演劇、美術を広く市民に届けていきたい」と抱負を語った。

 芸術館は1990年に開館し、初代館長は小澤さんの恩師でもあった音楽評論家の吉田秀和さんだった。吉田さんが亡くなり、2013年4月から小澤さんが後任を務め、片山さんは3代目となる。吉田さんと小澤さんは、いわゆる師弟関係。吉田さんは桐朋学園大音楽学部の母体となった「子供のための音楽教室」を48年に設立。その1期生の一人が小澤さんだった。

「俺の後は片山だ」

 片山さんも初代館長の吉田さ…

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