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国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」のキャラクター・チャッフィーが大好きという宮島未奈さん。「ピンクの色と丸いフォルムがかわいい」=2024年4月18日午前11時44分、滋賀県庁、武部真明撮影
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 本屋大賞受賞作家・宮島未奈さんは、富士山のふもと、静岡県富士市の出身だ。琵琶湖に臨んだ大津市には、どんなイメージを抱き、街の移り変わりをどう感じているのか。宮島さんに大津への思いを聞いた。

 ――大津で暮らすようになったのは?

 2009年です。夫が滋賀に住んでいたので、結婚して大津に。その前に、1回来たことがあったかな、(京都)大学時代に。琵琶湖があって、広々としているなという印象を受けました。

 ――大津で暮らして15年。いかがですか?

 あんまり変わんないかな。最初から静かなところだなと思っていて。知り合いが増えて、その分、孤独感がなくなったというのはあります。やっぱり孤独だったんです、誰も知っている人がいなくて。今は、子どもの関係で知り合いも増え、お店の人が、私が小説を書いているのを知っているから話しかけてくれたりします。

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大津は暮らしやすい

 ――ふるさとの静岡県富士市と比べてどうですか?

 富士山と琵琶湖という大きな自然、大きな存在があるところは似ていますね。でも、大津の方が車がなくても過ごせるので、暮らしやすい感じはしますね。

 ――大津を小説の舞台にしたのは?

 今住んでいる場所だからという理由が一番大きいです。住んでいる場所だから、位置関係とかがわかりやすくてリアルに書けたっていうのはあると思うんですね。ほかの地域と比べて滋賀がよかったのかどうかというのは、ちょっとわからない。

 ――「オオツメモ」というブログを続けていますが、きっかけは何ですか?

大津に暮らして15年。宮島さんは街の移り変わりをどう見ているのでしょうか。後半で語られます。

 始めたのは14年。在宅ワー…

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