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岐阜県

 岐阜県美濃市教育委員会は2日、市内の五つの小学校で今年度から、1年生の通知表を廃止すると明らかにした。校長間の合意で決まり、来年度から2年生まで拡大する。序列化などを招かず、伸びやかに育ってほしいと期待しての決定という。

 従来は学期末に3段階評価の通知表を配っていた。教育長や教育委員が集まって昨秋開かれた市総合教育会議で提案があり、それを受けて5校長が決めたという。

 通知表は廃止するが、学習成果や校内での様子を担任が保護者に伝える懇談を年に2回開く。児童の学習や生活の状況を記録する指導要録も引き続き作成するという。

 市教委は、県内でほかに廃止した自治体は聞いていないとした上で、「低学年の子にはもっとのびのび育ってほしいとの声があった。指導要録で評価自体は続けるほか、修了証を配り、保護者には懇談などで児童の様子を伝えていく」と話している。

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