東京都港区は来年度から、19校ある全ての区立小学校で、1年生に「プレクラス」制度を導入する。入学直後の4月は仮のクラス分けとし、教員が子どもたちの特性などを把握した上でクラス編成を行い、5月から正式なクラスをスタートさせる。区によると、全公立小での導入は都内初という。
区教育委員会によると、区立小には幼稚園や保育園に加え、インターナショナルスクール出身や外国からの転入児童が増えている。文部科学省の全国調査(2022年)では、発達障害の可能性がある子どもは通常学級に通う小中学生の8.8%に上るなど、さまざまな特性やバックグラウンドがある子どもが一緒に学ぶ環境もある。
こうした状況を踏まえて区教委は、入学前に保育園などから寄せられた情報に加え、実際に学習にとりくむ様子や子ども同士の相性などを見た上でクラスを編成することで、運営の安定化を図る。区は21年度以降、2校で試行実施して「効果」を確認したことから、全校に広げることを決めた。
近年、小学校では35人学級…