少子化に歯止めがかからず、改善する兆しも見えない。そもそも少子化対策はなぜ必要なのか。必要だとすれば、それはどんな対策なのか――。「なぜ少子化は止められないのか」などの著書がある日本総合研究所主席研究員の藤波匠さんに聞いた。
――国内で2024年に生まれた日本人の子ども(出生数)は約68万6千人。1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数を表す「合計特殊出生率」は1・15と過去最低でした。加速度的に少子化が進んでいると指摘されています。
予想されていた数字で、大きな驚きはありません。少子化の最大の要因は若い人たちが減っていること。少子化が劇的に改善することは、しばらくないでしょう。
私は、こうした数字は社会の状態を表す「指標」だと考えています。
――どういうことでしょう?
「若い人たちが将来に希望を…