Smiley face
2024年3月6日、閣議で発言する韓国の尹錫悦大統領=AP
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 尹錫悦(ユンソンニョル)政権の命運を左右する韓国総選挙は、野党勢力の圧勝で終わった。なぜここまで与党は大敗したのか。今後の韓国政局や対日関係をはじめとする対外政策に変化はあるのか。韓国の政治に詳しい奥薗秀樹・静岡県立大教授に聞いた。

 ――まず、選挙結果を受けた全体の印象はどうですか。

 今回の総選挙は尹政権と与党・国民の力にとって、予想以上に厳しい結果となりました。任期の折り返し点を迎える前に、尹氏の求心力の低下は避けられなくなりました。

 国民の力では、韓東勲(ハンドンフン)・非常対策委員長が敗北の責任を問われることになります。韓氏自身、次期リーダーの有力候補の1人でした。与党は3年後の大統領選に向け、保守政権を維持する戦略の抜本的見直しを迫られるでしょう。

 ――尹氏の責任を問う声が多いですね。

 解党的出直しに臨むにあたり…

共有