群馬県の山本一太知事は4日の定例記者会見で、尾瀬国立公園について「人を迎えるのに恥ずかしくない状況を保つとともに、自然保護や研究のために財源が必要」などと述べ、「入域料」の徴収に向けて議論を進める考えを示した。今後、環境省や栃木、福島、新潟各県など関係者との協議を進めていく。
県によると、入域料の額や導入する時期、方法など具体的な制度設計は固まっていないが、早急に導入したい構えだ。
尾瀬国立公園内の木道や登山道は全体で100キロ以上に及ぶという。このうち群馬県の管理分は二十数キロあり、木道やトイレの老朽化が課題となっていた。近年では、ニッコウキスゲやミズバショウをシカが食い散らすといった食害も出ている。
今年7月に現地を視察した山…