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散歩途中でお菓子を食べる母=高知市内、西村かおるさん提供

それぞれの最終楽章 百寿の母と排泄ケア(4)

日本コンチネンス協会名誉会長 西村かおるさん

 コロナ禍になってから、100歳近い母と高知市内の実家で暮らし始めた私は、母の失禁と、それに伴う悪臭に悩まされるようになりました。排泄(はいせつ)ケアを専門とする私ですが、うまく介入できませんでした。理由は「母と娘」だから。母は介護される負い目なのか常に優位に立とうとし、私の言葉に耳を貸さないで、自分のやり方をかたくなに貫くばかりでした。

 そんな状況が一変したのは約1年後。母が一時的に右手を使えなくなり、服の脱ぎ着や排泄の始末が難しくなったのです。そこで私は初めて母の排泄ケアに全面的に介入できる機会に恵まれました。

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 まず、母が自ら紙おむつの中にあてていた布切れを外し、市販の尿取りパッドに交換しました。国内で出回っている製品は、吸収量は1回分150cc換算で3回分、4回分などと細かく分かれ、メーカーによっては10回分もあります。母はデイケア中のおむつ交換を嫌がるため、当初、昼夜とも6回分吸収できる製品を選びました。

 さらに、私はおむつを交換す…

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