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つぼいじゅりさん
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 子どものころは家に絵本がなく、読み聞かせをしてもらった記憶もない。そんなつぼいじゅりさんが絵本作家になったのは、ひょんなことがきっかけでした。デビュー作「たまらんちゃん」(2017年、金の星社)の誕生秘話を語ってもらいました。

悩んでいた時期、突然降ってきたアイデア

 生きていたらいろんなことが起こるけど、周りの人や家族、友達と仲良く一緒にいられたらいいな。「たまらんちゃん」には、そんな願いを込めました。

 絵本作家になる原点は、20年ほど前。イラストを手掛けた作品「パンのみみくん」が、「タリーズコーヒージャパン」主催の絵本コンテストで「こども賞」に選ばれたことでした。

 コンテストの担当者から電話で「子どもたちが喜んだ作品だったので『こども賞』にしました」と言われて。

 「あぁ、こんなこともあるんだ。自分の描いた絵でも、誰かに届いて、喜ばれることがあるんだ」と。子どもたちに救われたと思いました。

「たまらんちゃん」

金の星社、2017年、累計発行部数1万9千部。 ぷるるん黄色いたまちゃんと、とろろん白いらんちゃんはいつも一緒。でもある日、離ればなれになってしまう。らんちゃんはしゃかしゃか泡立てられて、たまちゃんはねっとり混ぜられて……。仲良しなのに、もう会えないの?

 当時20代後半で、イラストレーターを目指し広島から上京したものの、イラストの仕事があまりうまくいかず。派遣でデザインの仕事を転々としていました。貯金を切り崩しながらの生活で、描いても描いても、誰にも認められない。自分のイラストはダメなんじゃないか。もう描くこと自体どうしようかと、悩んでいた時だったんです。

 「子どものために何かできる…

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