屋根に太陽光パネルが載った住宅が並ぶ=東京都八王子市

 日本で屋根置き太陽光発電を設置した家庭は、設置していない家庭に比べて電気代で年間14万3千円以上もお得だった可能性がある、との報告書を国際的な研究機関「ゼロ・カーボン・アナリティクス」がまとめた。

 報告書は、東京都の条例で2025年度から新築住宅に義務づけられる屋根置き太陽光発電が20年度に導入されていた場合、設置した家庭が、設置していない家庭に比べてどのくらい節約になったかを分析、評価した。

 評価結果によると、一般的な家庭では、20年度には電力会社から4万8115円分の電力を購入せず節約になったという結果が出た。さらに余った電気を売ることで9万5307円の売電収入があり、合わせて14万3422円も得していたという。同年度の1世帯当たりの年間平均電気料金は10万6千円だったため、ソーラーパネルを設置した家庭は、電気代の節約にとどまらず、3万7422円の純利益を得た可能性があるとしている。

 報告書をまとめたアナリスト…

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