昨年7月の大雨災害で大きな被害を受けた山形県酒田市大沢地区で9日夜、復興を願う「大」の文字の点灯が始まり、LEDライトによる七色の文字が山肌に浮かんだ。点灯は10月中旬まで。
大沢地区は地域活性化のため、2018年夏から大文字のライト点灯を実施。大雨で被災した昨年からは、復旧・復興への願いや支援への感謝を表すシンボルとして点灯している。
この日は早朝から、地区住民らが山の急斜面でLEDライトの設置作業を実施。作業には地元の小学校、保育園の子どもと保護者、山形大農学部の学生らも参加した。
日没後にライトが点灯すると、観覧場所の大沢コミュニティセンターグラウンドに集まった人たちから歓声が上がった。
今回は「大」の文字の配色デザインを広く公募し、地区外からも関わってもらう工夫をした。企画した合同会社COCOSATO代表の阿部彩人さん(45)は「多くの皆さんに復興への取り組みに参加してもらい、大沢地区の新しい未来へ進みたい」と語った。