音楽家に特有の神経の病気「ミュージシャンズ・ジストニア」のため活動を休止している、ロックバンド・RADWIMPSのドラマー山口智史さん(40)が、トークとともに演奏を披露するソロツアーを8月から開く。
山口さんが自身のSNSで13日、明らかにした。ファンの前でドラムをたたくのは、2015年9月に活動を休止して以来10年ぶりとなる。
- バスドラムを踏めなくても RADWIMPS山口智史さんとジストニア
「The Past Can Be Changed」(過去は変えられる)と題したツアーは8月20日から9月6日にかけて、横浜、浜松、名古屋、大阪のライブハウスで計5回を予定。
RADWIMPSでの活動を休止後は、失意の中で東京都から神奈川県に家族で移り住み、様々な出会いを重ねて、慶応大学で自らミュージシャンズ・ジストニアの研究に取り組むようになった。ツアーのトークでは、そうした経緯などについて語る。
また、楽器大手ヤマハと共同で開発中の、不調の右足に代えて声でバスドラムを鳴らす「VXD」で演奏する。山口さんの声を起点に装置が駆動して、音を発生させる。
同様のイベントを昨年12月に開いていたが、このときは音楽関係者らが対象だった。
チケットは全席指定5500円+ドリンク代など。「人生を切りひらこうと懸命にもがく人の背中をそっと押すような時間にしたい」と山口さんは述べている。
ツアーの情報や申し込みは(https://eplus.jp/yamaguchisatoshi/)。