参院選への決意を語った翌日に、国民民主党の公認が見送りとなった山尾(本名菅野)志桜里氏。党が擁立を発表してから1カ月。玉木雄一郎代表は繰り返し山尾氏への期待を語り、山尾氏自身も立候補に向けて「代表から声をかけていただいた」と説明していた。誘った側がはしごを外したようにも見えるだけに、党内外からは執行部の意思決定を疑問視する声が上がっている。
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民主党や民進党時代の同僚で、山尾氏の公認見送りの速報を見た立憲民主党の幹部の一人は、こう言って絶句した。
「調子が良いときは声をかけ、批判を浴びれば会見しろと突き放し、その会見で『炎上』が収まらないと見るや、翌日に切るなんて」
国民民主は山尾氏の擁立を5月14日に発表。だが、それに先立つ4月下旬に、党が山尾氏の擁立を検討していることが一部で報じられていた。その際、SNS上では過去の不倫疑惑などが「再燃」。党執行部は影響を見極めるために、発表時期を慎重に探り、他の比例区の立候補予定者3人と一緒に発表することになった。
しかし、その後も山尾氏への…