教育学部の設置が決まったことを説明する玉手英利学長=2025年7月10日、山形市の山形大、斎藤徹撮影

 山形大は10日、来年4月からの教育学部の設置が文部科学省に事実上認められたと発表した。21年ぶりの教育学部の復活が決まり、今年度は定員145人で募集する。

 設置を認可する前の「設置報告書」が9日付で受理され、「地域教育文化学部」の教育学部への改組が決まった。

 教育学部には、小学校、中学校、理数系、心理支援系の四つの教員養成コースを設ける。学部生は、教諭一種免許の取得が卒業に必須となる。

 山形大には1949年の開学時から教育学部があったが、人口減少や社会環境の変化などをふまえて2005年度に地域教育文化学部になった。

 近年は少子化の一方で、子どもを取り巻くさまざまな課題に対応できる教員の養成が求められ、県内各界が教育学部の復活を望んでいた。

 玉手英利学長は会見で「単なる先祖返りではなく、現代的な課題に対応し、一層の教員養成機能の深化・高度化をめざしていきたい」と話した。

共有
Exit mobile version