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山形新幹線への直通運転が再開された「E8系」車両=JR東日本提供

 山形新幹線の最新型車両「E8系」5編成が相次いで故障して以来、中止が続いていた東北新幹線との直通運転が1日、約1カ月半ぶりに再開された。東京―山形・新庄間を1日16往復する定期ダイヤがほぼ復活し、福島駅での乗り換えも解消された。ただ、営業走行できるのは故障車両とは製造時期が異なる6編成に限られ、お盆期間の運転本数は計画の7~8割にとどまる見込みだ。

 故障が発生した6月17日以降、山形新幹線区間(福島―新庄)では旧型の「E3系」のみが走行。東北新幹線との直通運転は1日1~3往復にとどまり、連日上下30本前後が運休していた。7月末までに運休本数は計1400本を超え、のべ36万人以上に影響していた。

 JR東日本の事故原因調査の結果、昨年夏以降に製造された半導体部品と特定の制御基板を組み合わせると、過大な電流が流れることが判明。保護装置が誤動作し、半導体部品が損傷したという。昨年6月までに納車された計6編成は安全性が確認されたとして、直通運転が再開された。

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