山形新幹線の最新型車両「E8系」5編成が相次いで故障した問題で、JR東日本は22日、半導体部品と制御基板の組み合わせが故障原因だったと発表した。製造時期が異なる部品を使っている計6編成は問題がなく、8月1日から東北新幹線との直通運転を再開し、定期ダイヤに戻る予定だ。

 JR東によると、昨年夏以降に製造された半導体部品を特定の制御基板と組み合わせると、過大な電流が流れることが判明。回路の熱と高い外気温が影響し、保護装置が誤動作した結果、半導体部品が損傷したという。

故障が相次いでいる山形新幹線「E8系」車両=JR東日本提供

 JR東はこの現象が起きていない昨年6月までに納車された計6編成を使って8月1日から山形新幹線区間での単独運転を再開。旧型「E3系」と合わせ、東京―山形・新庄間を1日16往復する定期ダイヤに復帰する。ただ、臨時列車は半分ほどのため、お盆期間の運転本数は計画の7~8割にとどまる見込みだ。

E8系の故障原因を説明するJR東日本の土澤壇・新幹線統括本部長(左)=2025年7月22日午後3時40分、東京都渋谷区のJR東日本本社

 全11編成あるE8系のうち…

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