山形県産サクランボの今年の収穫量は、平成以降で最低の8500トン程度の見通しとなった。天候不順の影響で主力の「佐藤錦」が結実しなかったのが大きな要因だ。8590トンだった昨年に続き2年連続の凶作。「さくらんぼ県」のブランドが揺らぐ事態に、関係者は危機感を強めている。
県や農業団体、青果業者などでつくる「山形さくらんぼブランド力強化推進協議会」が29日開かれ、今年の生産・販売状況が報告された。
今年の収穫量は、30年ぶりの8千トン台だった前年比99%、平年(1万2700トン)比67%。平成以降で最低だった1994年の8570トンを下回る見込みとなった。
凶作の主な要因は、県産サクランボの67%を占める佐藤錦の不調だ。4月中旬~5月初めの開花期に強風や降雨、低温が続き、受粉に必要なハチが飛ばない日が多く、着果数が平年より少なかった。
5月下旬は日照時間が少なく、6月からは高温が続き、色づきや肥大化も進まなかった。実がなった後も高温障害や降雨による裂果被害が出た。
「さくらんぼ県」として厳しい結果
一方、佐藤錦に次ぐ有望品種…