JR山手線と京浜東北線では19日始発から一部区間で運休が始まった。20日正午ごろまで続き、約54万6千人に影響が出る見込みだ。羽田空港で複数の鉄道新線の構想が持ち上がる中、2031年度の開業をめざす、東京駅直結の新ルートの工事が影響する。
- 運休は山手線(上野―東京―大崎間)と京浜東北線(東十条―品川間)
JR東日本が現在建設中の路線は、羽田空港アクセス線が構想する全3ルートのうち、羽田空港と東京駅を結ぶ「東山手ルート」(全長12・4キロ)。空港国内線ターミナル付近の地下に新駅をつくり、東京都品川区内にある東京貨物ターミナルまで新たに約5キロのトンネルを掘る。そこからは休止中の貨物線を通り、JR田町駅付近(東京都港区)で東海道線に乗り入れる計画だ。
今回は田町駅付近で線路切り替え工事を行うため、山手線と京浜東北線はそれぞれ上野―東京―大崎間と東十条―品川間で運休が生じる。
東京駅から羽田空港までは現在、浜松町駅か品川駅で東京モノレールや京浜急行に乗り換えが必要で計30分前後かかるが、東山手ルートは乗り換えなしで18分に短縮される見込み。上野東京ラインを使って、宇都宮、高崎、常磐各線とも直通が可能となる。
京急と東急をつなぐ新線も
残る2ルートはいずれも東京…